米Autodesk社の一部門であるAutodesk Location Servicesと米BEA Systemsが米国時間1月15日に,通信事業者向けの位置情報サービス(ユーザーの位置を認識する無線データ・サービス)を協力して提供することを明らかにした。

 両社は18カ月間,位置情報サービスを開発するためのアーキテクチャを共同で構築してきた。例えば,Autodesk Location Servicesは,J2EE準拠の「BEA WebLogic E-Business Platform」を同社の「Autodesk LocationLogic」プラットフォームに組み込んだ。それにより,無線通信事業者が要求する拡張性やトランザクション処理能力などに対応することが可能になった。

 位置情報をベースとしたサービスは,無線加入者の人気を集めている。Ovum Research社の調査によれば,無線加入者数は,2005年までに12億人に達すると予測されている。通信事業者は,既存のITシステムに容易に統合でき,かつ拡張可能なソリューションを必要としている。加えて,サービスを提供するインフラの信頼性も非常に重要である。これらを満たすようなサービスを提供することが,両社の目的である。

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